阪神・野口 両親の前で孝行7連発 スタンドからどよめき お手本・大山を見て「逆方向へ大きいのを」

 「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)

 両親がスタンドから見守る前で、何度も何度も拍手を浴びた。阪神・野口恭佑外野手(23)がランチ特打で118スイング中26本の柵越え。7連発を放つと、スタンドからはどよめきが起こった。

 横では大山が打つ中、フルスイングで観客を沸かせた。ただ、理想に掲げるのは逆方向への長打。「レフトは角度がついてきたので、逆方向に大きいのを打てるように取り組んでいきたい」。先輩が右へ強い打球を飛ばす姿を見て、改めて考えさせられた。

 スタンドには父・峰誠さんと母・和香子さんの姿があった。峰誠さんは97番の背番号を「うれしいですよね。似合うような選手になってもらいたい」と感慨深げに見つめた。孝行息子となるために。野口も「次は甲子園で見せられるように頑張ります」と、さらなる恩返しを誓った。

 11、12日の紅白戦では6番の打順を希望。「いい時に回ってくることもあるので」。クリーンアップに続き、ここぞの一打に照準を定めた。両親を喜ばせるためにも、沖縄で鍛錬を積み、必死に1軍へと食らいつく。

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