阪神・岡田監督「やっと普通通りにできる」甲子園で第3戦 伊藤将を信頼「みんなの意見でのう」

 マウンドで投球する才木(手前)を見つめる岡田監督(撮影・西岡正)
 岡田監督の見守る中、打撃練習する森下(撮影・金田祐二)
 水口コーチ(左)と話す岡田監督(撮影・西岡正)
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 柔らかな秋の日差しが降り注ぐ午後の甲子園。聖地に足を踏み入れた阪神・岡田彰布監督(65)は「ぬくい(暖かい)なあ」と穏やかにつぶやいた。

 慣れ親しんだ“わが家”に戻り、「やっと、普通通りにできるやん」と安堵(あんど)したように語った。日本シリーズ開幕前日には「普通通りなんかでけへんて。相手も分かれへんわけやんか。ほとんど初めてやのに」と語気を強めていたが、2試合を消化して本拠地に戻ったことで、シーズン中から繰り返していた「普通通り」という言葉が戻った。

 敵地での2連戦を1勝1敗のタイで終え、甲子園開幕戦を迎える。「京セラからこっち来たら、あんまりシリーズゆう感覚せえへんな。オープン戦の最後やって、明日から甲子園で開幕みたいな、なあ。今度こそ普通通りにできるんじゃない。地元で、土のグラウンドで、ピッチャーも周りにしてもな」。気負いは一切なく、「普通通り」を強調した。

 重要な開幕戦は伊藤将に託した。「やっぱり1戦目な、伊藤(将)でっていうのは、ピッチングコーチ(も含めた)、みんなの意見でのう」と左腕に全幅の信頼を寄せた。

 入場券は当然のように完売した。4万人を超える大観衆が詰めかけ、異様な熱気も予想されるが「そんなん一緒やんか。あれ(シーズン中)以上の声援ないよ」と全てが「普通通り」だと繰り返した。地に足を着けた普段着野球で、日本一へ一歩先んじる。

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