阪神の森下翔太外野手（２３）が３０日、逆襲を誓った。日本シリーズは２試合で９打数１安打、打率．１１１と不振にあえぐ。２９日の第２戦（京セラ）では初回１死一塁からエンドラインのサインで右飛に倒れ、岡田監督から「どういう考えでな、打ってるかいうことやろな」と名指しで苦言を呈されていた。

　この日の森下は甲子園でのフリー打撃で柵越えはなく、ゴロを意識したような打撃が随所に見られた。「エンドランもバントも小技の練習っていうのは今日も含めて前の練習からしてきている」と強調。「（球場が）甲子園に変わるので気持ちをまた切り替えて、甲子園の初戦を勝っていきたい」と聖地での巻き返しへ決意を新たにした。

　ひたむきな新人を見守った岡田監督は「まだ１年目やからな。野球の教育やからな。親が子どもに教育しているのと一緒や。団体競技やから１人違うことをやったらいかんから、それは早く今のうちに分からせなあかん」と親心をにじませた。

　第３戦での出場は流動的だが、「パ・リーグのピッチャーは真っすぐが主戦になってくる。そこに負けない、甘い一球を捉えられるようにしていきたい」と意欲的に語った。今季４本塁打を放った甲子園。復活の舞台としては申し分ない。