阪神・近本 勝負アリ打!ダメ押し2点タイムリー 淡路島の後輩・村上と初めて共にお立ち台

 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神タイガース4-1広島東洋カープ」(18日、甲子園球場)

 緊張感漂う初戦の舞台でも役者が違った。阪神・近本光司外野手(28)がダメ押しの2点適時打で勝利を決定付けた。五回、村上の適時二塁打で勝ち越した直後の1死二、三塁。カウント1-0から九里が投じた外角低めの一球を捉え、打球が前進守備の二遊間を抜ける。中前適時打で一気に2者を生還させた。

 「外野フライOKだったので、まずはタイミングをしっかり合わせて。タイミングが合わないと距離が出ないので。いいタイミングで、いいポイントで打とうという感じだった。別にゴロでも強い当たりならいい」

 シーズン後半から「タイミング」を突き詰めてきた。シンプルであるが故に「一番難しい」と語る、打撃の原点のようなもの。「バッティングに再現性はない。対応のかたまり」と、打撃の型を崩そうとする投球に対し、対応力を磨いてきた。

 シーズン最終戦から2週間ぶりの公式戦。この日午前には、個人トレーナーを務める仲林久善氏を自宅に招き、マッサージなどで全身のメンテナンスを行った。仲林氏によると「人よりほぐれやすい」という特長を持つ筋肉に刺激を入れ、臨戦態勢を整えていた。

 同じ淡路島出身の村上とお立ち台に立つのは意外にも初めてだった。「あいつが甲子園であんまり勝ってなかったんで(実際は3勝)」と冗談めかしたが、「頼もしく(守備位置の)センターから見ています」と語るなど信頼は揺るぎない。

 短期決戦で幸先よく放った一打。「(一本)出たらそんな気にしないですけど、出なかったらけっこうしんどいですけどね」と振り返った。一塁上でこぼした白い歯が、近本の抱える重圧の大きさを物語っていた。

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