阪神・大山 10日ぶり実戦で一発回答 CSも頼ん弾「しっかり修正していきたい」試合後も調整

 「フェニックス・リーグ、埼玉西武ライオンズ2-1阪神タイガース」(14日、アイビースタジアム)

 南国まで駆けつけた虎党の拍手を浴び、ダイヤモンドを一周した。貴重な実戦機会で描いたアーチ。それでも決戦の時へ向け、阪神・大山悠輔内野手(28)は冷静に足元を見つめた。

 「ホームランっていうよりも、自分の中でテーマをしっかり持ってここに来ているので。あと1試合しかないので、いい時間にしていきたいと思います」

 先制を許した直後の四回先頭で打席へ。育成左腕・菅井に対し、カウント2-2から甘く入ったチェンジアップを捉えた。高々と舞い上がった打球は、大歓声とともにスタンドイン。一時同点の左越えソロを放ち、上々の状態を示した。

 レギュラーシーズン最終戦だった4日・ヤクルト戦(神宮)以来の実戦となった中、「どうしても練習だけではできない部分もありますし、そういう意味ではまだまだの部分もあるので、しっかり修正していきたい」と大山。試合後は室内で打撃練習を行い、早速、感覚を確かめた。

 今季リーグ1位の99四球を記録するなど最高出塁率・403に輝いた虎の4番は、この日も2四球で出塁。18日から始まるCSファイナルSへ向けて「レギュラーシーズンでやってきたことを続けることもありますし、短期決戦では違うやり方もあるので、うまく融合していく必要がある。状況、状況での判断はしっかりやっていきたい」とうなずく。

 「もう一回整理して明日を迎えたい」。再び頂点へ立つために、入念に準備を進める。

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