阪神・桐敷は広島、DeNAと相性抜群 “0封男”がCSキーマンに「自分も貢献したい」

 18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神。38年ぶりの日本一への挑戦権、日本シリーズ進出を懸けて18日から「2023 JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」を戦う。ポストシーズンの10月に活躍する選手の代名詞「ミスター・オクトーバー」になるのは誰か。第5回は、今季広島戦、DeNA戦で無失点と好相性の中継ぎ左腕・桐敷拓馬投手(24)を取り上げる。

  ◇  ◇

 もうすっかりブルペン、チームにとってなくてはならない存在だ。桐敷はフレッシュオールスターでの好投を機に、7月26日に再昇格し、その後は中継ぎとして25試合に登板。1勝0敗14ホールドで防御率0・49と後半戦での働きは大きかった。

 その活躍はもちろん、キーマンとして推したい理由は、広島、DeNAとの相性の良さだ。広島とは今季、5試合で対戦。打者26人に対し被安打5で無失点。DeNAとも5試合で打者17人に対しわずか2安打で無失点に抑えている。

 「両方ともいいバッターがそろっているチームなので投げミスは絶対してはいけない」という強い意識で封じ込めてきた。

 桐敷はフェニックス・リーグで左打者に対してのコントロールや球の強さをテーマに掲げる。広島で特に警戒する打者は今季対戦成績2打数1安打の秋山。秋山以外にも左の強打者が多い鯉打線にもしっかり対応すべく、宮崎でさらなるレベルアップを図る。

 DeNAでは4番・牧を警戒。今季阪神戦では・358と高打率をマークする主砲だが、桐敷は2打数無安打に抑えている。9月17日の甲子園では八回に登板し、2死一塁で迎えた牧を3球で右飛に仕留めていた。CSで対戦するとなっても不安はないだろう。

 入団1年目の昨年はCSでの登板はなく、野球人生の中でも短期決戦の経験はない。それでも「不安はないです。あとはもうやるだけだと思ってるので。いつも通りを心がけたい」と左腕。今季厳しい場面での登板もこなしてきた強心臓ぶりも強みとなるはずだ。

 岡田監督からは「スペードのエース」と称され、飛躍の2年目となった。「(ブルペンの先輩たちも)チーム一体となるように雰囲気作りをやってくださっているので自分も貢献したい」。若き左腕がいい流れをもたらし日本一に貢献する。

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