阪神・佐藤輝 秋の追い風弾!浜風と反対! 左翼から右翼方向へ吹いて37スイングで13発 休養十分「もう体が軽い」

 阪神・佐藤輝明内野手(24)が7日、CSファイナルS(18日開幕)で本塁打量産を狙う決意を示した。2日間の休養を経て再開された甲子園での全体練習に参加し、フリー打撃で13本の柵越えをマーク。今季、聖地では球場別最多の13本塁打を放っている。この日は浜風とは反対の左翼から右翼方向への風が吹いており、本番でも左打者に有利な秋の“神風”が吹くことを願った。

 CSファイナルSを戦う甲子園での打撃練習で、佐藤輝は心地よさそうに白球を遠くへ飛ばした。いつもの左打者には不利な浜風とは逆の追い風が吹いた本拠地。37スイングで13本の柵越えと持ち前のパワーを発揮した。2日間の休養で心身共に整えたスラッガー。「もう体が軽いですね」と納得の表情だ。

 今季、甲子園では13本塁打を放った佐藤輝だが、この日のようにアシストしてくれる風は「今年はあんまり吹いていなかった」と振り返る。ただ、今年は本塁打を量産できた。大事な短期決戦で“神風”が吹けば、一発が出る可能性が高くなることは間違いない。

 佐藤輝も切に願う。「今日みたいな風が吹けば?もう本当そうっすね。吹いてくれって感じです」。超満員の虎党の大声援という最高の後押しもある。「その力をパワーにして頑張りたい」と聖地での本塁打量産を狙う。

 絶好調だったシーズン終盤の勢いを保ちたいところだ。9、10月は26試合出場し、打率・356、9本塁打、29打点とバットでチームをけん引した。自身2度目の月間MVPも狙える数字。「特に9月に活躍できたと思うので、それを通常(ベース)にできるようにしたい」。大事な短期決戦で好結果を残す。

 昨年のCSでは、ファーストS・DeNA戦(横浜)で浜口から本塁打を放った。3位からの挑戦だったが、今年は1位から日本シリーズを狙う立場。「間違いなく雰囲気は違うと思う」と想定する。それでも、打席で貫くのは自然体だ。「それをしっかり受け入れつつ、打席ではいつも通り頑張りたい」。ポストシーズンに活躍する“ミスター・オクトーバー”になるために、準備を進めていく。

 レギュラーシーズンの戦いを改めて振り返り「チーム的には優勝できたので、本当にいいと思う」。個人成績で見ても自己最多タイの24本塁打、キャリアハイの92打点を挙げたが「個人的にはまだまだ」と慢心はない。笑って1年を終えるために向かう短期決戦。佐藤輝のバットが、日本一へのカギを握る。

 ◆生え抜き左打者初の聖地2桁弾 佐藤輝は今季甲子園で13本塁打をマーク。阪神生え抜き左打者で甲子園2桁本塁打を記録した選手は1985年の掛布雅之(17本)以来、38年ぶり。さらにラッキーゾーンが撤去された92年以降では、佐藤輝が初の快挙だった。

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