阪神・大山 球団右打者初の最高出塁率!自ら祝砲OS弾 生え抜き38年ぶり4番完走「無事に終わったんで良かった」

 1回、大山が左越えに先制の2ランを放つ
 1回、先制2ランを放ち、ナインの祝福に応える大山
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 「東京ヤクルトスワローズ5-4阪神タイガース」(4日、神宮球場)

 全143試合で4番の責務を全うしてチームをけん引した上で、個人タイトルも手中に収めた。阪神・大山が先制アーチを含む4打数2安打で、出塁率・403でVシーズンをフィニッシュ。球団右打者では初となる最高出塁率を決めて、「良かったです」と静かに栄誉をかみしめた。

 最終戦も当然のように、「4番・一塁」でスタメンボードにその名を刻まれた。全試合4番先発は球団史上5人目で、右打者としては52年の藤村富美男以来となる快挙を達成。第1打席で早速、自ら祝砲を上げた。

 初回2死一塁。高橋の、フルカウントからの高めチェンジアップを一閃(いっせん)。打った瞬間の確信の当たりは、神宮の杜に降り注ぐ雨を切り裂き、黄色の雨がっぱ姿の阪神ファンで埋まった左翼席への19号2ラン。「追い込まれた後でも自分のスイングで捉えることができました。2アウトから得点を挙げることができて良かったです」と、OS砲連弾につながった一発を誇った。

 4番としてシーズンを完遂し「とりあえず1年、まずは無事に終わったんで良かったのかなと思います」。達成感に浸るのはつかの間だけ。すぐに日本一への戦闘モードに切り替える。

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