阪神・岡田監督「こんなゲームしてたらあかんわ」「情けないのお」 才木に勝たせたかった…貧打に嘆き

 12回、二飛を打ち上げ悔しがる佐藤輝(撮影・高部洋祐)
 11回、小幡へのビーンボールに対し、厳しい表情でベンチを出る岡田監督(撮影・高部洋祐)
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 「中日ドラゴンズ0-0阪神タイガース」(24日、バンテリンドーム)

 才木を勝たせなかった。阪神は延長十二回を戦い抜いた末、今季5度目のドロー。0-0の結果に岡田彰布監督はあきれ顔だ。開口一番、「情けないのお」と吐き捨てるように言った。

 「何の覇気もないな。なあ。10勝かかってんの、2人(才木と青柳)いてるの分かってんのに。2回とも0点やで。情けないのお、しかし。こんなゲームしてたらあかんわ」

 打線が先発・柳の前に八回まで沈黙。九回まで三塁すら踏めなかった。もどかしい展開の中、延長に入りようやくチャンスを作ったがあと一本が出ない。延長十回は2死満塁から坂本が空振り三振。延長十一回も木浪の死球に相手の暴投が絡み、1死一、二塁と好機を広げたが、中野、森下が2者連続三振に倒れてしまった。

 「(21日の)青柳の時も0点やろ、何も見えんな。点を取ろうというか、淡々と打席に立ってんもんなあ」

 延長十回、130球の熱投を演じた才木に報いることができず、将は最後まで険しい表情を崩さなかった。

 リーグ優勝してから初の名古屋遠征。左翼席を陣取る虎党のため息を誘う結果となり、2006年以来、球団史上3位タイの84勝はお預けに。25日はバンテリンドームでの今季最終戦だ。王者らしく雄姿を届けたい。

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