【谷佳知氏の眼】CSのカギを握るのは4番・大山 短期決戦でも「野球の鉄則」貫けるか

 デイリースポーツ評論家・谷佳知氏(50)が22日、18年ぶりの優勝を決めた阪神のポストシーズンを展望。短期決戦に向けて、4番・大山悠輔内野手(28)の状態が鍵を握ると分析した。

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 CS突破、日本一を目指す阪神では短期決戦も4番がカギを握ると考える。近本、中野の1、2番は高い確率で出塁するだけに、ポイントは大山の状態。打つ、打たないではない。どれだけ走者をかえすことができるか。ポストシーズンは特にここが勝敗を分ける。

 今季4番に固定されたことで打席での工夫を感じた。決して本塁打が多い打者ではないが、状況に応じて「ゴロを打つ」「犠飛でかえす」「四球でつなぐ」と、確実に得点することにこだわる意識が見える。チームの勝敗を背負った姿は、まさに「4番打者」と言える。

 短期決戦の難しさはあるが、戦い方は変わらないだろう。リーグ優勝の最大の要因は投手力、特に5人じゃなく6、7人といた豊富な先発陣。野手にとっては「2、3点あれば勝てる」という精神的な余裕が安心感として結果につながる。だからこそ打順固定で役割分担もできた。1、2番に「8番・木浪」と、岡田監督の采配にハマる選手も多かった。

 CSは優勝チームにアドバンテージがある。当然だが、まず1勝。初戦を取って2勝にすることが重要だ。阪神は1、2番が出て4番で点を取る。そのリードを投手が守る…という戦い方で勝ち進んできた。対戦相手が2位か、3位かは特に関係ない。短期決戦でも「野球の鉄則」を貫くことで勝機が見える。

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