【井川慶氏の眼】説明しきれない勢いを感じた勝利

 「阪神タイガース4-0読売ジャイアンツ」(13日、甲子園球場)

 阪神は佐藤輝明外野手(24)の先制19号満塁本塁打、広島が敗れてマジック「1」とした。9月負けなしの10連勝でデイリースポーツ評論家の井川慶氏は岡田阪神の「勢い」に感服した。

  ◇  ◇

 これが“アレ”をするチームなんだなというのを、改めて実感した勝利だ。粘って勝ちきった青柳投手を振り返ると、初回無死一塁での秋広選手の併殺は真ん中寄りの一球だった。もちろんボールの強さがあったからこそだが、紙一重のところで最高の形を作れた。

 二回1死一、二塁での岡田選手の併殺は、ライナーがグラブに当たり、そのままノーバウンドで中野選手が捕球してのもの。ただのラッキーではなく、選手がそれぞれ、やるべきことをやれているという前提があってのことではあるが、どちらに転がってもという局面で良い方に結果が出たり、珍しいプレーでピンチを切り抜けるところに、説明しきれない勢いを感じた。

 勝負を決めた佐藤輝選手の満塁弾は見事だった。松井投手は、大山選手との対戦時から直球の制球に苦しんでおり、チェンジアップを狙いやすい場面ではあったが、ミスショットせず、力むことなくあそこまで運んだパワーと技術が素晴らしい。この流れで14日、甲子園で岡田監督の胴上げを見たいと思う。

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