阪神・佐藤輝 鯉と最大10差呼ん打!二回一挙4得点に口火 9月好調も「変わらず普通に」
「阪神タイガース5-1広島東洋カープ」(9日、甲子園球場)
阪神・佐藤輝がビッグイニングを演出した。一振りで球場のボルテージは一気に最高潮。やはり、一味違う。
「真っすぐをしっかり振りにいきました」
両軍無得点の二回先頭。3ボール1ストライクから広島・森下の高め直球を捉えた。痛烈な打球は右中間に弾む二塁打。この一打から好機が広がり、3本の適時打で一挙4点を先制。背番号8の快音が口火となった。
これで6試合連続安打となり、スタメンに復帰した8月18日・DeNA戦(横浜)から17試合連続出塁を記録。チームがアレへのラストスパートをかける中、ひときわ存在感を発揮している。8月の月間成績は打率・300、3本塁打、16打点と好成績を残したが、9月に入っても勢いは衰えず。7試合で26打数9安打、打率・346。さらには9打点、3本塁打と、右肩上がりの状態が続く。
ただ、調子は上向いても気持ちは浮つかない。9月の好成績について問われても、「落ち着いていきましょうよ」と淡々。言葉を選びながら真剣な顔つきで報道陣の質問に答えた。大切にするのは平常心。「いつも自分の中でやっていることなので。変わらず普通に」と、メンタルの起伏を制御している。
CSでも戦う可能性のある森下に土をつけたことに関しても、「どうなんですかね。そこまで先のことは考えていないです」ときっぱり。岡田監督も常々口にする「普通にやる」の言葉どおり、地に足を着けて目の前の一戦に臨んでいる。
「明日も頑張ります」と力強く言い放って、クラブハウスに帰還した。2位・広島との直接対決で2連勝し、アレの足音も耳には届いているはず。それでも今の佐藤輝なら“普通”を貫き、チームをアレに導ける。
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