【藤田平氏の眼】阪神・佐藤輝 バッティングが改善されていない

 「阪神2-3ヤクルト」(8日、甲子園球場)

 阪神が痛恨の走塁ミスで勝ち越し点を逃して連敗。この日はチームに41イニングぶりのタイムリーも出たが、デイリースポーツ評論家・藤田平氏(75)は佐藤輝明内野手(24)の打撃について「改善されていない」と厳しく指摘した。

  ◇  ◇

 佐藤輝のバッティングは変わってない。5日に1軍へ昇格したわけだが、6月25日の2軍降格前と比べて、改善されていないように映った。

 具体的にはタイミングが合っていない。まだ遅れ気味だ。フォームなどの『形』より、打撃で一番大事なポイントはタイミング。遅れているのであれば例えば、打撃始動を早くするなど、工夫していかなければいけない。

 タイミングの合わせ方というものは、第三者から伝えることが難しい部分がある。だからこそ、普段の練習から自分に合ったタイミングの取り方を探り見つけておくことが大事なのだ。

 そして六回の走塁。1死二、三塁からミエセスが中堅へ飛球。三走・ノイジーがタッチアップで本塁へ生還する前に、二走・大山が三塁進塁を試みたが、相手の中継プレーで三塁タッチアウトとなった。あの場面、大山は慌てる必要はない。ノイジーの本塁生還を確認してから判断すべきだった。

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