岡田阪神 夏ロード初負け越しもM29変わらず 菊池にやられた「流れなあ。変わったんよな」

 2回、ノイジーの二直で帰塁できず、併殺となる大山
 4回の中断中、ベンチでパインアメを頬張る岡田監督
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 「広島東洋カープ6-0阪神タイガース」(17日、マツダスタジアム)

 引きずるような負けじゃない。阪神は今季12度目の完封負けを喫し、今夏のロードでは初、8カードぶりのカード負け越しとなった。岡田彰布監督(65)は「流れなあ。変わったんよな」と、二回の菊池の好守を嘆いた。敗れはしたが、優勝マジック29は点灯したまま。気持ちを切り替えて、18日からのDeNA戦で再進撃といきたい。

 悪天候の中、久々の完敗だ。先発・ビーズリーが四回途中にKOされ、3試合連続2桁安打と活発だった打線も天敵・床田を打ちあぐね反発力を欠いた。試合後、岡田監督が試合のポイントに挙げたのは二回のプレーだ。

 「(床田に)よく投げられたいうのもなあ、菊池のプレーになあ。(試合の)流れなあ、変わったんよなあ」

 0-0の二回だ。先頭・大山がチーム初安打となる左前打でチャンスメークし、床田の暴投で二塁へ進んだ。先制の好機でノイジーのライナーは中前へ抜けたと思われたが、二塁・菊池の好守に阻まれてしまう。名手のダイビングキャッチと素早い二塁転送で併殺。一瞬にして、チャンスはしぼんでしまった。

 試合の流れを失う中、三回の雨からビーズリーも急変。上本の先制打、代打・矢野の中犠飛で2点を献上すると、さらに雨脚が強くなった四回も立ち直れず降板。「もっと早く中断したらええのに。こっちから何回も言うてんのに」。大雨の中でも試合は続行され、結局、19時25分から34分間中断。リードを広げられた後だっただけに、遅すぎる審判の判断を嘆くしかなかった。

 6点を追う七回2死満塁では、15日の試合で攻守に精彩を欠き、2試合連続スタメンから外した佐藤輝を代打で起用した。「そら、一発打ったら展開違うやん」。復調と一発に期待を込めたが、初球を打って左飛。今後の起用については「いやそんなん分かれへん」と話すにとどめた。

 今季12度目の完封負けで8カードぶりとなる負け越し。8月の勝ち越しもお預けとなったが、ダメージが残る1敗ではない。先発が5試合連続6回を投げきれない中、連勝中に登板過多となっていた中継ぎ陣は休養を取れ、移動ゲームを前に木浪も途中からベンチに下げることができた。マジックナンバー29も点灯したままだ。

 18日からは横浜スタジアムで3位・DeNAと3連戦。屋外球場での試合が続くここが正念場だ。夏の試練を乗り越え、再びVロードを走り出す。

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