阪神・近本 夏虎の“守役”!連夜の大飛球キャッチ&セ独走19盗塁 8月好調打率・327
「阪神タイガース4-3東京ヤクルトスワローズ」(12日、京セラドーム大阪)
守って、走って、打った。試合の流れを作るために目の前の仕事に仕事に徹した阪神・近本光司外野手。快進撃の勢いは簡単には止めさせない。試合時間5時間を超えても声援を送り続けてくれる虎党に勝利への執念と意地を見せた。
「(この展開で)勝っちゃうんですね。連勝しているという気持ちもあるんじゃないでしょうか」
まずは守備で魅せた。初回1死走者なし。武岡が放った打球は右中間深くへ放たれ、懸命の背走で追いかけた。最後は右手をいっぱいに伸ばし、ジャンピングキャッチ。抜けていれば長打になっていただけに、必死のプレーで阻止した。
切り込み隊長として、攻撃の流れも作る。初回、ヤクルト先発のサイスニードに2球で追い込まれたが、際どいボールを見極めて四球で出塁。次打者・中野の初球にすぐさま走った。今季19盗塁目となる二盗。その後、三塁へ進むと、4番・大山の遊ゴロの間に先制の本塁へと生還した。
負傷から復帰し、状態は着実に本来の姿へと戻ってきている。7月2日の巨人戦で死球を受け、同4日に右肋骨骨折のため、登録を抹消された。ただ、驚異的な回復力を見せて同22日に昇格即スタメン出場。25日の巨人戦から8月10日の同戦まで15試合連続安打を記録し、入団から、5年連続で年間100安打も達成した。
8月に入って絶好調のバット。49打数16安打、2本塁打で打率・327と好成績を誇る。「ヒットが打ててよかったです」と、五回には、1死走者なしで中前打を放ち、チャンスメークした。
最後まで粘り強く戦い抜き、最高の勝利をつかんだ猛虎。首位の座を守り抜くために、選手会長が頼もしい存在となり続ける。
野球スコア速報
関連ニュース




