阪神・大山&佐藤輝「勝つしかない」 アベック弾も首位陥落 28日から広島と甲子園で首位攻防3連戦

 4回、戸郷から12号同点ソロを放つ大山
 8回、ソロを放つ佐藤輝(撮影・高部洋祐)
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 「阪神タイガース6-9読売ジャイアンツ」(27日、甲子園球場)

 阪神は連勝が3で止まり、6月26日以来の首位陥落となったが意地を見せた。4点を追った八回、佐藤輝明内野手(24)が11号ソロを放った。四回には大山悠輔内野手(28)が12号ソロをマークしていた中、今季3度目のアベック弾となった。28日からは首位を譲った広島と甲子園で首位攻防3連戦。頼れる主軸の2人が、再奪首を目指して甲子園を沸かせる。

 首位陥落…。目を背けたくなるような現実が待ち受けていたが、佐藤輝&大山のアベック弾に虎党は希望を見た。劣勢をはね返す一心で、魂を込めた一撃。4万2631人の観客の前で、鮮やかな放物線を描いた。

 どれだけビハインドの展開でも、ファイティングポーズは決して崩さない。それを体現するような佐藤輝の一発だった。4点を追った八回。先頭から、代わったばかりのビーディを攻略する。1ストライクから、右腕が投じた148キロ内角直球を一閃(いっせん)。高々と舞い上がった白球は中堅左に着弾する11号ソロとなった。自身、今季最長タイの6試合連続安打ともなった一発。「最後の打席ですけど、打てて良かったです」。両手には確かな感触が残っていた。

 頼もしい5番のアーチ。スタンドが沸いたのはそれだけじゃなかった。4番・大山も意地の一発を放っていた。1点を追った四回先頭。戸郷が投じた初球、真ん中内寄りの146キロ直球を思い切り強振し、左翼席へ運んだ。一時同点の今季12号ソロとなった。

 「甘い球をしっかり1球で仕留めることができたと思います」と大山。カード別で見ても巨人戦は、自身最多の4本塁打。今季、巨人相手に好相性を発揮しているのは頼もしい限り。今後も何度も戦う相手だが、まずは28日から首位・広島との3連戦だ。

 夏の長期ロードを前に、甲子園で行われる首位攻防戦。10連勝中と好調のチームだが、直接対決を制することができれば首位再浮上、さらに差を広げることができる。一発で流れを変えられる佐藤輝、大山の長打力が当然、期待される。21年以来、自己最多タイの甲子園8本塁打を記録した佐藤輝、今季甲子園では7本塁打の大山が機能すれば、勝利の可能性も高くなる。

 佐藤輝は「(広島)10連勝っすか?」と報道陣に逆質問した後、「勝つしかないので。やっぱりホームランは流れを変えると思うので、頑張って打ちたい」と本塁打を狙うと予告した。左右の和製大砲のアベック弾が、コイ退治する。

 ◆大山&佐藤輝アベック弾 2人がともに本塁打を放ったのは今季3試合目。佐藤輝は甲子園8本目で、21年に並び自身最多タイ。大山は今季巨人戦4本目で、対戦球団最多。

 ◆最大9差追い抜かれる 阪神が広島に首位を奪われた。2位転落は6月26日以来。また今季両チームの最大ゲーム差は6月4、5日の9・0だった。

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