阪神・中野 美守!美守!美守!神プレー連発で前夜の汚名返上
「阪神0-3中日」(16日、甲子園球場)
華麗なグラブトスに、必死に白球を追いかける姿勢。一球一球に集中し、阪神・中野拓夢内野手が美守を連発した。完封負けの中で、光った神業の数々。甲子園の虎党の拍手が鳴りやまない。
アライバ(元中日の荒木、井端)をほうふつとさせる併殺完成だ。3点ビハインドの八回無死一塁。岡林の打球が二遊間方向に飛んだ。中野が逆シングルで捕球し「ダブルプレーを取るならグラブトスしかない」と瞬時の判断で好プレーを演出。遊撃・木浪とのキナカノコンビが魅せた。
五回は先頭・ビシエドが放ったライナー性の打球をジャンプ一番で好捕。さらに、聖地をどよめかせたのは、七回1死二、三塁でのプレーだ。内野陣が前進守備を敷く中、溝脇の飛球が二塁後方に飛んだ。中野は打球の落下点に向かって全力でダッシュし、最後はポケットキャッチに近い形でグラブに収めた。「自分の中では、難しいと思って捕りに行っていないので」。本人はサラリと振り返ったが、これぞプロというスーパープレーだった。
前日の悔しいプレーを見返す守備でもあった。15日・中日戦では同点の延長十回2死一塁で福永のゴロをさばこうとした際、不規則に跳ねた打球をはじき、不運な形だが失策が刻まれた。「自分のミスで負けたみたいなもの」と悔しさをにじませたが、この日はミスなしで守り抜いた。
守りから攻撃のリズムを作ることが理想だと、中野も考える。「守りからが大事だと思っています。守りで崩れるようなことがあれば、チーム自体もガラッと崩れてしまうこともあるので」。岡田阪神が重視しているのは、守り勝つ野球。特に、センターラインは肝となるポジションだ。これからもピンチを救う好守で沸かせる。
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