阪神・ドラ1森下 止まらん!自己最長4戦連続H 連勝ストップも1番躍動「チャンスメークできた」

 「阪神0-4DeNA」(13日、甲子園球場)

 勢いが止まらない。阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が自己最長となる4試合連続安打をマークした。12日のDeNA戦で同点2ラン、サヨナラ犠飛を放ったヒーローが初回先頭から左線二塁打を放ち、スタンドを沸かせた。今季10度目の完封負けを喫したが、下を向く必要はない。15日から前半戦最後となる中日戦(甲子園)。頼もしきルーキーとともに、2カード連続勝ち越しで締めくくる。

 試合開始直後から終了直前までこの日も虎党を沸かせた。森下が前夜の勢いそのままにバットを振り抜く。初回先頭。快打を放ち一気に二塁を陥れると、ベンチに向かって左手を突き上げた。

 「1番としての役割というか、最初の打席でしっかりチャンスメークすることができてよかったです」

 前日はサイ・ヤング賞右腕のバウアーから同点の2号2ラン、さらにサヨナラ犠飛で試合を決めた期待の若虎。ノイジーのコンディション不良でこの日は「1番・左翼」で先発出場し、第1打席から魅せた。

 前回対戦の3月31日の開幕戦(京セラ)では2打数無安打に抑えられていた石田と対峙(たいじ)。カウント1-1から144キロ直球を思い切り振り抜き、左線への二塁打に。5試合連続での1番起用。前夜のお立ち台で「近本さんの代わりになるとは思っていない。自分らしいガツガツしたプレーで勝利に貢献できたら」と語った通り、持ち前の積極的な打撃でいきなり好機を演出した。これで4戦連続安打。自己最長を更新した。

 ただ、五回には三失で出塁するも、三回、七回の好機では空振り三振に。スタンドはため息に包まれた。だが、そのままでは終わらないのが、黄金ルーキーだ。4点を追う九回1死。虎党の期待を一身に背負い打席へ。相対したのはDeNAの守護神・山崎。カウント1-2と追い込まれた4球目だった。

 高めの149キロ直球をフルスイング。快音とともに打球は空高く放たれた。誰もが前夜の一発の再現を夢見たが、左翼・蝦名がフェンスに激突しながら好捕。「ちょっと角度がなかったのと、ほんのちょっと押されたところで伸びなかったなと思います」と悔しさをにじませた。最後までその力強いスイングで虎党の大歓声を浴びた。

 首位攻防戦3連勝はならなかったが、気持ちはすでに前を向いている。「いい形では打てているので、変えずにまたピッチャーを研究してやりたいなと思います」。希望あふれる期待のルーキーが、再びチームに流れを引き寄せる。

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