阪神・岡田監督 もくろみ通りの「中央(大学)デー」 「1番・中堅」でスタメン起用の森下が劇的弾

 「阪神1-0ヤクルト」(9日、甲子園球場)

 百戦錬磨の勝負勘がさえた。0-0で迎えた八回、先頭は森下。阪神・岡田彰布監督(65)は「1番・中堅」でスタメン起用した新人をそのまま打席に送り出した。

 「今日はもう中央(大学)デーかなと思ってね」

 森下は先月23日の再昇格後、19打席で2安打。この日も3打席で無安打1死球だったが、代打を送ることはなかった。果たして、劇的な決勝弾が飛び出し、指揮官のもくろみ通りの結果となった。

 伏線は試合前にあった。デーゲームの巨人-DeNA戦を映像で確認。0-0の延長十二回に牧が値千金の本塁打を放った。森下と同じ中大出身。岡田監督の脳裏に“中央大学”の文字が刻まれた。「昼間ね、0-0で牧がホームラン打っとるから。ゲーム展開が昼間と一緒やったからな」としてやったりの表情で振り返った。

 直感に頼っただけではない。前日8日には指揮官から「俺ずっと我慢してるんやで、(打率)1割6分で」とゲキを飛ばされるなど不振の森下だったが、接戦の終盤に左腕・田口を投入してくると冷静に読んで、あえて試合に残していた。「大きい1本になったよなあ」と実感を込め、ルーキーのさらなる飛躍に期待を寄せた。

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