阪神・佐藤輝 雨の甲子園で3安打 最短復帰猛アピに和田2軍監督「気持ちがプレーに出てるよね」
「ウエスタン、阪神8-6オリックス」(30日、甲子園球場)
雨が降りしきる甲子園でバットが火を噴いた。見据えるのは最短昇格のみ。阪神・佐藤輝明内野手(24)が覚悟を結果で示した。まずは二回1死、フルカウントからメジャー経験のあるニックスのスライダーを捉え、右前打に。ただ、真骨頂はここからだった。
四回、先頭で打席に立つと、カウント2-2から今度は右腕の148キロ高め直球を一閃(いっせん)。虎党がどよめく豪快な打球は右中間フェンスに直撃する二塁打に。「(直球を)いい感じで打てたのでよかったです」とうなずいた。
六回には四球を選択。七回2死ではフルカウントから漆原のカーブを右前へ運び、3安打を記録。しっかりとバットを振れたことが結果につながった。25日に出場選手登録を抹消されて以降、練習試合2試合を含めて4試合連続安打となった。
和田2軍監督も「本人も『こっちで下手な姿を見せられない』という気持ちで非常に集中してゲームセットまでやってくれてる。『なるべく早く戻るんだ』っていう気持ちがプレーに出てるよね」と称賛した。
多くは語らなかったが「雨降ってたので、風邪引かないように気をつけます」とはにかんだ佐藤輝。頼もしい背番号8が戻ってくることを、虎党みんなが待っている。
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