阪神・ドラ6富田 7回0封!圧巻の再スター投 前回の反省生かし「思った通りの投球」
「ウエスタン、広島0-9阪神」(17日、由宇球場)
照りつける太陽の下、テンポよく腕を振った。阪神のドラフト6位・富田蓮投手(三菱自動車岡崎)が2軍降格後初先発。圧巻の85球で絶好の再スタートを切った。
「カウント負けすることなく、自分の思った通りの投球ができた。どの球でも困ることなくストライクを取れたのがよかった」
持ち味の制球力を存分に発揮した。直球にカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークを織り交ぜ、緩急自在の投球で翻弄(ほんろう)。四回までパーフェクトに抑えた。五回1死から二俣に初安打を浴びたが後続をピシャリ。七回2死二塁では再び二俣を迎えるも、チェンジアップで三邪飛に。若鯉打線を寄せ付けなかった。
中継ぎから転向し、プロ初先発した9日・日本ハム戦(エスコン)では3回5安打3失点と苦しみ、プロ初黒星を喫して降格。「テンポは前回悪かったので、今回はしっかり上げて、初球を大事にっていうのは意識しました」。前回の反省を生かして初球は強い球を投じ、ファーストストライクを次々と奪った。際どいコースにも攻め続け、計8三振を奪った。
降格直後には直球のキレを課題に挙げていた左腕。「今週の調整は感覚あんまり良くなかったんですけど、今日しっかり修正して、ブルペンからも調子良かった」と手応えも上々だ。
7回2安打無失点でプロ入り後、先発では“初勝利”。「しっかり2軍で結果出して、いつでも1軍に上がれるように準備しっかりしていきたいです」。再び1軍のマウンドへ-。確かな一歩を踏み出した。
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