阪神・佐藤輝 95打席ぶり9号 自己最長ブランク抜けた「ここからどんどん打てるように」

 「阪神4-1ソフトバンク」(16日、甲子園球場)

 ローボールヒッターの阪神・佐藤輝明内野手(24)ならではのスイングで、久々にアーチを突き刺した。あまりにも完璧な当たりに、右翼・柳田も打球を追わない。95打席ぶりにダイヤモンドを一周。今季最多4万2631人の観衆の前での強烈な一撃。虎党からの大歓声の余韻に浸る。

 「最高の気分でした。本当に大きい追加点になって。いいピッチャーを打てたのは良かったですね」

 原口の勝ち越し適時二塁打が飛び出し、なおも2死二塁。3-2から和田が投じた内角低めチェンジアップを豪快に振り切った。5月19日・広島戦(甲子園)以来の9号2ラン。「原口さんが勝ち越し打ってくれたので、気楽に思い切って打席に立てました」と先輩の決勝打に感謝だ。

 約1カ月、本塁打の出ない日々を過ごした。「早く打ちたい」という正直な思いはあったが「焦ってもいいことはない」。特打や打撃練習を重ね、無心でバットを振り込んだ。

 試合前には柳田と久々に交流した。1月に3日間限定で柳田、清宮、安田らの合同自主トレに参加。「柳田さんはやっぱりスイングが強い。すごく打撃の動画を見ていました」。かつて敵の4番のことを「スーパースター」と形容していたが、先輩の頭上を越えるアーチを描き、成長した姿を見せた。

 この日は「トラフェスVol.1」が開催され、選手がアニメソングで登場。佐藤輝はももいろクローバーZの「Zの誓い」を選曲し、心地よいメロディーに乗って好結果につなげた。交流戦最終盤に飛び出した一発が、本塁打街道再出発の号砲となる。

 「しばらく間が空いてしまったので、ここからどんどん打てるように。三つ勝ちます!!」。鷹狩りへ佐藤輝の豪打が欠かせない。

 ◆佐藤輝、95打席ぶりアーチ 佐藤輝が5月19日・広島戦第2打席以来、95打席ぶりの本塁打。佐藤輝はこの日のソフトバンク戦第2打席まで自身ワーストとなる94打席ノーアーチで、新人だった2021年の91打席を更新していてた。また、チームとしてはミエセスが4号ソロを放った7日・楽天戦以来、8試合ぶり本塁打で7戦ノーアーチは今季最長だった。

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