阪神・前川「ほんまにびっくり」浜中以来の高卒2年目クリーンアップ→プロ初マルチと即結果

 「楽天3-11阪神」(7日、楽天モバイルパーク)

 予想外の大役にも阪神・前川右京外野手(20)はしっかり結果で応えた。昼のミーティングで告げられた「3番・DH」。「ほんまにびっくりしました」。それでも20歳は平常心で打席に臨んだ。

 前夜、通算11打席目でついに出たプロ初安打。「だいぶ大きかったと思います」。その一打で気持ちに余裕が生まれた。初回、1死一塁。カウント0-1から田中将のスプリットを捉え、中前へ。早速快音を響かせた。

 勢いそのまま三回1死二塁ではカウント1-0から右腕のツーシームを一閃(いっせん)。二塁・浅村を強襲する一打でプロ初のマルチ安打をマークし、2点目のホームも踏んだ。球界を代表する投手からの2本に「とてもすごいピッチャーから打てたのは素直にうれしかったです」と思わず笑みがこぼれた。

 岡田監督直々の抜てきだった。「前川の3番は俺が進言したけどな」。打撃不振のノイジーに代わり、若虎を起用。「きのうヒット一本出て、(気持ちが)楽になっとるしなあ。だいぶええ感じになってきとったから」といい変化が表れていたことを明かした。

 高卒2年目のクリーンアップは1998年・浜中治以来25年ぶり。そんな指揮官の期待にも「いつも通り準備しながら入っていけた」と冷静さを貫き、持ち味を存分に発揮した。大山、佐藤輝と名を連ね、希望あふれる和製クリーンアップで虎党に夢を見せた若き大砲。

 見据えるのはさらなる高みだ。「(2安打の)後の3打席が、あそこでなんとかしないと1軍で戦っていけないかなと思うので、打った後の打席をもっと大事に、自分のやるべきことをしていきたいなと思います」。1軍の主力となるべく、結果を残し続けていく。

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