阪神・村上 変化球「投げたらすぐ」ものにする驚異の習得スピード 野球の神様が授けた才能 安藤コーチ「センスだね」

 「ヤクルト3-6阪神」(23日、神宮球場)

 阪神が3連勝で今季最多の貯金12とし、5月の勝ち越しが決まった。先発・村上頌樹投手は6回4安打2失点7奪三振で4勝目。規定投球回に達し、防御率1・47でリーグトップに立った。

  ◇  ◇

 驚異の習得スピードを持つ。豊富な球種を操る阪神・村上。昨季新たに覚えたカットボールは「1日で投げられるようになりました」とさらりと言ってのける。

 東洋大時代に2学年上の甲斐野(現ソフトバンク)から教わったフォークは「投げたらすぐ」とあっという間に習得。プロ1年目に高橋から教わったツーシームも「すぐに」ものにし、今や欠かせぬ武器となった。

 「いろんな持ち方して投げたら意外と投げられました。こうやったから、次こうやってみたら…って感じで」。似た感覚を持つ選手を参考にし、遊び感覚で取り入れながら自分に合うものを探す。

 安藤投手コーチも太鼓判を押す。「指先の感覚は人より優れてる。投げ方とか技術的な部分もあるけど、技術だけで変化球ってすぐに覚えられないから、センスだね」。向上心あふれる男に、野球の神様が授けた才能だ。(デイリースポーツ阪神担当・間宮涼)

2023-11-05
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