「阪神７－１０広島」（１９日、甲子園球場）

　雨上がりの甲子園に、ぼうぜんと立ち尽くす阪神・青柳の姿があった。５回８安打を浴びて今季ワースト７失点。自身の黒星は免れたが、チームの連勝をストップさせる結果となった。

　「実力不足だと思います」

　課題の立ち上がりにまたしても苦しんだ。初回、安打と四球で１死一、二塁とピンチを招くと、松山に先制の中前適時打を浴び、４戦連続となる初回失点。さらに坂倉、林に連続適時打を献上した。立ち直る間もなく田中に四球を与え、韮沢に左前２点適時打を浴びて一挙５失点。「特に意識はなかった」と話したが、スタメン全員に左打者が並んだ広島打線にのみ込まれた。

　二回以降は無失点に抑えて立ち直ったかに思われたが、死球と安打などで招いた五回２死満塁の危機で投手・玉村に２点右前適時打を浴びた。

　岡田監督は「何回も同じことをなあ」と怒り心頭。実績を評価して起用してきただけに「ボール自体の問題やないやないか。何点取られたか、ということやろ。そら、初めて投げさせたピッチャーと違うんやから」と強い口調で続け、「普通に考えたらそうやんか」と２軍再調整の可能性を示唆した。

　これまで投手陣を支えてきた大黒柱。もう一度、はい上がってくれ－。