阪神・村上 ドラ6富田に先越され「悔しかった」 ふがいなさも反骨の炎に

 「中日0-2阪神」(22日、バンテリンドーム)

 阪神・村上頌樹投手(24)がプロ初勝利を完封で飾った。センバツ優勝投手という華々しい球歴にも「実力はエリートじゃない」と自己評価する右腕。その胸に秘める〝反骨心〟を担当記者が明かした。

  ◇  ◇

 智弁学園3年春のセンバツでは全5試合を1人で投げ抜き、決勝でサヨナラ打を放って同校初の甲子園優勝へ導いた。東洋大では1年春のリーグ戦で新人賞、3年春にはMVPも獲得。華々しく思える経歴にも村上は「実力はエリートじゃないので」と言う。「自信にはしないといけないけど、過去の栄光」。内に秘めた反骨心ではい上がってきた。

 今春キャンプ。湯浅ら仲の良い選手が報道陣に囲まれるのを横目に、タクシーへ乗り込むことも多かった。「今は評価が低いのは分かってるので、見返したい」。心の中で燃やした闘志。「めちゃくちゃ抑えて、取材断ります!!」と冗談めかして笑った。

 1日・DeNA戦ではドラフト6位・富田が初登板初勝利。寮からの移動で車に乗せることもある3歳年下の後輩に先を越され、「正直悔しかった」と率直な思いを口にした。それでも「こっちは、これだけやってきた」と自負はある。

 「去年は何もできない歯がゆさがあった。今年はその思いをぶつけています」。悔しさもふがいなさも、反骨の炎に変えて手にしたプロ1勝目だ。(デイリースポーツ阪神担当・間宮涼)

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