阪神2軍〝岡田イズム〟浸透で打線爆発 「選球」テーマに一挙10点 高山4安打大暴れ

 3回、二塁打を放つ高山(撮影・中田匡峻)
 4回、右越えに2ランを放った高山(中央)
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 「ウエスタン、阪神15-5中日」(12日、鳴尾浜球場)

 岡田野球の理想の攻撃を、阪神2軍が体現した。塁上は盛大ににぎわい、次々と快音がこだまする。ある“決まりごと”を徹底し、猛虎打線が大爆発した。

 両軍無得点の三回。打者15人で6連打を含む8安打を放ち、一挙10得点を奪った。雨中で投手の制球が定まりにくくなる中、各打者がボール球に手を出さずに4四球を獲得。ストライクゾーンに来たボールを確実に捉え、その後結果的に先発全員安打を記録して大勝を果たした。

 「1軍も選球眼を大事にしている中で、ファームでも選球をテーマにしている」と和田2軍監督。浸透しつつある“岡田イズム”が結果につながり、「今日はできていたね」と笑みを浮かべた中、打線を勢いづけたのは、「1番・左翼」で先発した高山だった。

 三回先頭で中堅フェンス直撃の二塁打を放ち、その後の2死三塁では右翼への適時打と1イニングで2安打を記録。四回には今季1号となる右翼2ランをマークするなど、6打数4安打と大暴れした。

 「(1軍も)点を取れていないのも僕も見ている。チャンスがあればと思って頑張っている」。1軍が貧打であえぐ中、救世主となる準備を整えている。

 「ボールを見極めながら捉えていく。ファームはより一層徹底しないと」と指揮官。1軍に殴り込みをかけるべく、各選手が選球眼に磨きをかけていく。

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