阪神ドラ1森下 全勝で甲子園快幕や 連勝街道“水”差されても「大丈夫」 黄金ルーキーを数字も証明
「広島(降雨中止)阪神」(5日、マツダスタジアム)
開幕4連勝で波に乗る阪神は、5日に予定していた広島戦(マツダ)が雨天中止となった。ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=は気持ちを切り替えて、6日の同戦に向けて必勝宣言。得点圏打率5割を誇り、開幕2カードでの球団歴代新人最多記録となる打点5を、すでにマークしているスタートダッシュの立役者が、全勝キープで甲子園に戻って本拠地開幕を飾ることを誓った。
プレーボール30分前の中止発表。すでにスタンドに入っていた虎党にとっては恨めしい雨となったが、絶好調の黄金ルーキーにとっては意に介することではなかった。
連勝に水を差すようなプロ初の雨天中止も、「切り替えて明日のゲームに備えたい」とさらり。すでに室内での試合前練習を終え、“戦闘モード”に入っていたが、「どっちでも大丈夫。やっても準備できてましたし。やんなくても明日に備える切り替えができると思うので」と冷静に受け止めた。
6日の広島戦を終えると、いよいよ7日にはヤクルト相手に甲子園開幕戦。今季初めて聖地が黄色に染まる。連勝街道を突き進む勢いは止めたくない。開幕5連勝となれば、第1次岡田政権の2008年以来、15年ぶり。「やっぱり勝って戻れれば、いい流れで甲子園でも試合ができると思うので。まぁ何とか、この広島を勝ちで終わりたいなと思ってます」と頼もしい言葉を残した。
全4試合に「6番・右翼」でスタメン出場。初戦こそ快音は響かなかったが、2試合目以降は3試合連続でHランプをともした。打率・385は、大山、ノイジーに次ぐチーム3位。得点圏打率は驚異の5割で、勝負強いバッティングで5打点を挙げて、連勝に大きく貢献した。開幕2カードを終えて、5打点は球団歴代新人の最多記録。16打席に立って、いまだ三振はゼロだ。
京セラでの開幕3連戦を終えた時点で、「始まったばかりがウソみたいな疲労感」と正直に告白。天然芝のマツダで1試合をこなし、「京セラの方が足が疲れるなっていう印象」とプロとしての経験値を、一つずつ上げている。日に日に注目度が増す中、「やりやすい雰囲気でやらしてもらってるので、そこ(気持ち)の疲れはまだないかな」とハートの強さも兼ね備える。
球場を去り際に「本当に何も考えず、ゆっくりしたいと思います」と突然できた“休息時間”の過ごし方を明かした森下。リフレッシュの夜が再進撃への活力となる。
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