【狩野恵輔氏の眼】阪神ドラ6富田 頼もしい冷静な分析力

 「阪神6-5DeNA」(1日、京セラドーム大阪)

 阪神が延長12回サヨナラ勝ちで開幕2連勝とした。デイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(40)は、直前の守りでプロ初登板したドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=の投球に注目。中でも、宮崎を見逃し三振に斬った1球を「並大抵のことではない」と手放しで称賛した。

  ◇  ◇

 阪神のドラフト6位・富田(三菱自動車岡崎)の好投が、サヨナラ勝ちを引き寄せる一因となった。救援陣が無失点でつないだ同点の延長十二回。新人には厳しい状況でのプロ初登板だったが、素晴らしい内容で起用に応えた。

 2死一塁で宮崎を迎えた。この場面は、次打者が無安打で左対左の勝負となる楠本だったため、宮崎は四球で歩かせてもいい状況だった。それでも勝負を選択し、冷静な投球を見せた。

 カウント1-1から、2球連続で外角低目の際どいコースへ直球を投じて見逃し三振。打者は同じコースに同じボールが来た場合、少しでも甘く入ると、よりあまく感じるものだが、同じところに投げきった。プロ初登板の新人であることや、強打者との対戦であることを考えれば、並大抵のことではない。

 社会人野球で負けたら終わりの環境で投げてきた経験があるのだろうし、落ち着いて打者を分析して投げられるように感じる。強力な救援陣にまた頼もしい投手が現れた。

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