阪神・岡田監督 「誰でもええわ」「相性とか見てたら選手使われへん」 DeNA開幕投手・天敵石田に決定も動じず

 「オープン戦、ヤクルト(降雨中止)阪神」(18日、神宮球場)

 阪神は18日、ヤクルトとのオープン戦が雨天中止に。岡田彰布監督(65)は神宮球場室内練習場で取材に応じ、DeNAの開幕投手が石田に決まったことを平然と受け止めた。昨季は4試合対戦し、0勝3敗と大苦戦した天敵だが「去年のことなんか知らんよ」と全く動じず。さらに相性やデータ以上に試合の中で「感性」を持つことの重要性を強調した。

 DeNAの開幕投手が天敵・石田に決まったと聞いても、岡田監督は素知らぬ顔だった。「ああそう。誰でも別に一緒や。誰でもええわ、別に」。昨季、チームは4度対戦して0勝3敗、防御率1・11に抑えられた。そんなデータはもう過去の話だ。

 「去年のことなんか全然知らんよ、はっきり言うて。誰が打ってたか、誰が抑えられてた、相性悪かったとか、そんなん見てへん。そんなん見てたら選手使われへんやんか」

 例に挙げたのが昨年の開幕直後の悪夢だ。鯉キラー・西勇、伊藤将、秋山を開幕2カード目・広島戦に投入しながら痛恨の3連敗。「相手も考えてくるし、こっちは油断になるやんか」。相性を重視するのは「後半やろ。そういうのは進んでから」と語気を強めた。

 左腕アレルギー解消の自信もうかがえる。昨季は打線に左打者がズラリと並び、相手が左腕先発の試合は22勝32敗と大苦戦した。今季は右打者のノイジー、森下が加わり、打線のイメージが一新。左右のバランスがいい打線に手応えを深めている。

 「まあ、だからそういうことやろ。去年まで左にやられたイメージがある、そういうイメージだけで。石田に限らずやけどな」

 当然、データは頭に入れて試合に臨む。ただ「使うかどうか分からん」と言う。データに裏付けされた大胆な守備シフトが全盛の今、警鐘を鳴らすように「やっぱり感性を持たなあかん」と訴える。

 「そら守ってるもんが一番分かるよ。データではこっち来るあれ(打球)やけど、今日のスイングやったらちょっと遅れてきそうやなとかな、そういう感性を選手も持たんと野球もうまなれへんよ」

 相性やデータに縛られる必要はない。感性を研ぎ澄まし、開幕から難敵を攻略する。

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