阪神・森下 神宮凱旋マルチ オープン戦チーム首位打者 死球受けるも「大丈夫です」

 8回、小幡の適時内野安打で二塁から生還した森下(撮影・中田匡峻)
 8回、左腕に死球を受ける森下
 9回、中前打を放つ森下(撮影・西岡正)
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 「オープン戦、ヤクルト0-8阪神」(17日、神宮球場)

 阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(中大)が大学時代に躍動した神宮への凱旋で、マルチ安打と死球の“大当たり”だ。二回、開幕投手有力の小川と先頭で相対。カウント1-1から139キロ直球を、詰まりながらも中前へ落とし、2試合ぶりのHランプをともした。無死からのチャンスメークで、植田の2点適時打へとつなげた。

 九回2死一塁では昨季リリーフながらチーム最多タイ9勝の木沢と対戦し、152キロシュートを初球打ち。会心の当たりではなかったが、中前へしぶとく抜けて2安打目をマーク。主戦級相手にも動じることなく、「木沢投手はヤクルトでも(1軍で)投げているピッチャーなので、当たりがどうあれヒット1本出たというのは良かった」とうなずいた。

 「シングルヒット2本でしたけど、こういうヒットが大切になるかなと思うので。今後、これを続けていけたら良いかなと思います」。これで打率は・345まで上昇し、この試合でオープン戦規定打席にも到達。チームトップへと躍り出た。それでも浮かれることなく、「シーズンが始まってから、これくらいいかないと意味ないと思う」と気を引き締めた。

 八回無死一塁では、左腕にプロ初の死球を受けたが、痛がるそぶりはなく小走りで一塁へ。「大丈夫です。エルボー(ガード)だったので」と涼しい顔で振り返った。

 結果を重ねる黄金新人に、岡田監督は「本人はあんまり納得してないんちゃうか。当たりに関してはな。まだまだこれから慣れていったらええだけの話や」と期待値は増すばかり。“チーム首位打者”となった森下も、自身の状態を「ぼちぼちって感じですかね。良くも悪くもない」と捉える。秘めたる真の力は3・31開幕戦から解き放つ。

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