阪神ドラ1森下 狙う岡田以来“新人聖地初戦弾” 甲子園で“プロ1号”を「打てたら最高」

 明るい表情で特守を受ける森下(撮影・北村雅宏)
 打撃練習する森下
 1980年3月19日のデイリースポーツ1面
3枚

 阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が3日、プロとしての甲子園デビュー戦となる4日のオリックスとのオープン戦で“新人聖地初戦弾”を狙うことを誓った。実現すれば、1980年にルーキー時代の岡田彰布監督(65)が達成して以来、43年ぶりの快挙。コロナ禍で禁止されていた声出し&鳴り物応援が解禁となる甲子園で一発を放ち、大歓声を浴びてみせる。

 いよいよ黄金新人の森下が地元ファンにお披露目される。4日・オリックス戦の舞台となる甲子園での試合出場は、東海大相模3年時のセンバツ以来5年ぶり。阪神の一員としてはもちろん初めてで、「ルーキーとして元気よく、フレッシュにやりたいと思ってるので気負い過ぎず、声を出していきたい」と胸を高鳴らせた。

 奇跡の6連勝締めとなった2019年9月30日のシーズン最終戦以来となる、鳴り物の生演奏と声援が聖地に響く中、狙うのはあいさつ代わりの“プロ1号”だ。虎の新人による甲子園デビュー戦での本塁打は、80年3月18日の西武とのオープン戦、ルーキーの岡田監督が九回に3ランを放ったのが最後。指揮官が達成して以来となる“新人記録”に、「(本塁打を)打てたら最高」と気合がみなぎる。

 「打点とかチームの勝利につながるところが大切かなと思うので、その結果がホームランになれば一番いいかな」と理想を描く。キャンプ中は実戦8試合で打率・381と結果を重ねたが、本塁打は生まれなかった。4日はスタメンではなく、途中出場で2打席ほど立つ予定。チャンスは少ないが、長打力が持ち味とあって聖地弾への期待が高まる。

 オリックスとは2連戦で、5日は同じドラ1の曽谷が登板を予定している。過去に対戦経験はないというが、昨年の侍JAPAN大学代表で共に戦った仲だけに、「ルーキー同士、お互いチームで1軍としてやっているので、すごく刺激になりますね」とうなずいた。

 甲子園での全体練習も3日目となり、フリー打撃での柵越えこそなかったが、「守」では光るものをみせた。今月から解禁された中継を介さない守備にも取り組み、ホームへのノーバウンド返球で強肩を披露。「アピールしないと開幕1軍でスタメンを取れないので、しっかりアピールしていきたいなと思います」と胸に刻んだ森下が、虎のタテジマ姿でついに本拠ファンの前に初見参する。

 ◆新人・岡田彰布の80年オープン戦本塁打 初本塁打は米国キャンプ中の2月24日、メサで行われた大洋戦で左翼へソロ。2本目は3月15日に帰国後、甲子園初戦の3月18日、西武戦で九回に松沼博から左中間ラッキーゾーンへの3ランを放った。公式戦ではシーズン打率.290、18本塁打、54打点で新人王。以来、甲子園でのチーム初戦で本塁打を放った新人はいない。

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