すべて違う球種を打ち返した阪神・小幡竜平 「価値が高い3安打」 谷佳知氏
「オープン戦、DeNA0-2阪神」(15日、横浜スタジアム)
巨人、オリックスで活躍し、シーズン最多二塁打のNPB記録を持つ谷佳知氏が、DeNA-阪神戦でデイリースポーツの解説を務めた。「2番・遊撃」でスタメン出場し、3安打1打点をマークした小幡竜平内野手(22)について「昨季から確実に成長している。1打席目から『きょうは打つな』という雰囲気があった」と高く評価した。
◇ ◇ ◇ 初回1死で迎えた第1打席から小幡はよくボールが見えていた。平良が内角に投じてきた直球を3球、しっかりと見極め、際どいコースはファウルにして四球を選んだ。打席の中で「きょうは打つのではないか」という雰囲気があった。三回1死での中前打は平良の直球を、六回2死一、二塁での右前適時打は中川のカーブを、八回2死での右前打は三浦のカットボールを打ち返した。元々、バットに当てる技術はある打者。すべて違う球種をしっかりと捉えた3安打は価値が高いし、昨季からの成長を感じさせた。
少し開き気味で打ちに行く打撃スタイル。もう少し右肩を残して、バットがより内側から出てくるようになれば、さらに確実性が上がってくるだろう。
キャンプから木浪と遊撃の定位置を争ってきた。岡田監督は「ショートは打てなくてもいい」と守備力重視の方針を示しているが、打てるに越したことはない。スタメン出場した11日の日本ハム戦(甲子園)でも2安打を放つなど、オープン戦中盤に入っての打撃好調はこれ以上ないアピールになる。
この試合は守備機会があまりなかったが、木浪と守備力に大きな差はない。今の打撃の状態を維持できれば、開幕スタメンの可能性も十分にあるだろう。