阪神・井上は“練習の虫” 努力結実の時は近い

 「阪神春季キャンプ」(27日、宜野座)

 阪神が27日、1軍宜野座キャンプを打ち上げた。岡田彰布監督(65)から野手MVPに指名されたのが、プロ4年目の井上広大外野手(21)だ。対外試合3発などでアピールを続けており、「誰よりも練習するという気持ちでキャンプに入ってきた。成果が結果として出た」と誇らしげ。開幕まで1カ月。最大限のプレーを見せて、初の定位置をつかみ取ることを誓った。 

  ◇  ◇

 空が赤く染まりかけるまで、井上は取材が行われるミックスゾーンに姿を現さなかった。今キャンプでは、最終便の迎車に井上が乗り込むのを見届けるのが、その日の取材終了を告げる恒例の光景となっていた。

 「一人の時間があるので、その時にどれだけいけるかっていうのが大事になってくると思ってキャンプに入った」。決められたメニューの後から始まる「自主トレの時間」が鍛錬の本番だった。キャンプ終盤には、投手で同期の西純が、井上から素振りに誘われたLINEをインスタグラムのストーリーズに公開。宿舎に帰ってからもまだバットを握り、スイングを重ねた。

 岡田監督就任がひとつの転機となったのは事実。だが、2軍で過ごした昨季も鳴尾浜での井上の取材は日が暮れてからだった。結果が出ない時期でも、腐ることなく“練習の虫”であり続けた。

 1軍でキャンプを完走し、定位置取りを目の前まで手繰り寄せた井上。努力が実を結ぶ瞬間は、着実に近づいている。(デイリースポーツ阪神担当・北村孝紀)

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