阪神・渡辺諒 古巣へ恩返し弾 新庄監督の教え生かした!ファーストストライクをガツン

 「オープン戦、日本ハム8-6阪神」(26日、タピックスタジアム名護)

 思い出深い名護の地で、古巣相手に2安打1本塁打の大暴れだ。「2番・二塁」でスタメンの阪神・渡辺諒が、昨季まで“ボス”だった新庄監督からのアドバイスも生かした一発を、左翼芝生席へ放り込んだ。二回、カウント1-0から101キロカーブをうまく捉えた。

 一塁ベンチから向けられる敵将の視線を浴びながら、誇らしげにダイヤモンド一周。「ファーストストライクから打ちに行くっていうのは、去年、新庄さんにもね、言われていたことだったんで。目の前でできたっていうのは良かったです」。日本ハムでの愛称「直球破壊王子」のイメージを覆すような、変化球撃ちを決めた。

 ファイターズファンからも拍手を送られながら打席に向かった初回は、得意の直球を左前にはじき返してチャンスメーク。佐藤輝の適時三塁打で先制のホームを踏んだ。三回の守備では1死三塁のピンチで二ゴロを素早く処理して、トレード相手の江越の本塁生還を防いだ。

 オープン戦初出場で“移籍1号”を含むマルチ安打を記録。「本当に古巣相手に打てたっていうのは良かったです。ファイターズ時代のね、ファンの人とかも見に来てくれてたと思いますし。そういった人たちの目の前で、しっかり活躍できた」と、強烈な“恩返し”を振り返った。

 23日の練習試合・中日戦では、チームにとって天敵である大野雄からの中前打で存在感を示した。新天地でのキャンプも最終盤となり、「右も左も分からない状態で、いい先輩、コーチに恵まれてできた。継続してやっていけたら。甲子園に帰っても、しっかりアピールできるように頑張りたい」と充実感。正二塁手濃厚な中野が侍JAPANで不在の中、虎の新戦力が牙をむき続ける。

 ◆渡辺 諒(わたなべ・りょう)1995年4月30日生まれ、27歳。茨城県出身。178センチ、86キロ。右投げ右打ち。内野手。背番号25。今季推定年俸4000万円。東海大甲府から13年度ドラフト1位で日本ハム入団。14年9月30日・西武戦(札幌ドーム)でプロ初出場初先発(8番・遊撃)。22年10月にトレードで阪神移籍。

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