呉昇桓 阪神新助っ人ミエセスに太鼓判 東京五輪で特大被弾経験「いい成績残せる」

 元阪神で、韓国・サムスンの呉昇桓投手(40)が3日、沖縄県恩納村のキャンプ地「ONNA赤間ボール・パーク」で取材に応じ、阪神の新外国人、ヨハン・ミエセス外野手(27)=前レッドソックス傘下3A=のパワーに太鼓判を押した。21年東京五輪のドミニカ共和国戦で特大アーチを被弾。日米韓、通算492セーブを誇るレジェンドは異国で活躍するための秘けつを伝授するとともに、メジャーに挑むアスレチックス・藤浪にもエールを送った。

 あの衝撃は今も脳裏に残っている。呉昇桓は虎の新助っ人・ミエセスの話題に「ああ、自分からホームランを打った選手が阪神に入ったことは記事で見ました」と苦笑い。21年東京五輪で特大アーチを浴びたことを思い返し、ドミニカンパワーに太鼓判を押した。

 「ホームランを打たれたので、パワーがあるバッターだなと思っています。阪神はいいチームなので、いい成績を残せると思う。阪神ファンの応援も熱いし、成績が良かったら、すごく応援してくれると思うので」

 14年から2年間虎でプレーし、2年連続セーブ王に輝いた石仏の証言だけに、説得力が違う。ミエセスはマイナー通算140発の怪力が自慢。今キャンプでも推定135メートルの柵越えを放つなど連日アピールを続けている。

 日米韓3カ国を渡り歩いたラストボスは異国で成功するための秘けつも披露した。自らの経験を踏まえて「チームの雰囲気を把握して選手たちと仲良くするのが一番」と助言。「福原さん、安藤さん、藤井さん、新井さん、鳥谷さん、剛(西岡)…。彼らがチームに慣れるように手助けしてくれたので、いい成績を残せた」。当時を懐かしむように元同僚の名前を挙げながら、阪神には助っ人がのびのびプレーできる土壌があると力説した。

 メジャー4年間で42セーブ、42ホールドをマークした呉昇桓はアスレチックスへ移籍した藤浪にも温かいエールを送った。「強い球を投げられるというのは誰もが持っている能力ではない」。藤浪の絶頂期を知るだけに、「阪神ファンの期待より藤浪の成績は良くなかったと思うけど、アメリカに行ったらもっと良い成績を残せると思う」と世界最高峰での活躍を願った。

 ◆呉昇桓(オ・スンファン)1982年7月15日生まれ、40歳。韓国・全羅北道出身。178センチ、92キロ。右投げ右打ち。投手。檀国大から05年2次ドラフトでサムスン入団。14年から阪神に在籍し、2年連続で最多セーブ獲得。16年からメジャーのカージナルス、ロッキーズなどでプレーし、19年サムスン復帰。NPB通算成績は127試合4勝7敗80セーブ12ホールド、防御率2・25。08年北京五輪、21年東京五輪、06・09・13・17年WBC韓国代表。

 ◆ミエセスの21年東京五輪 ドミニカ共和国代表の5番打者として、横浜スタジアムで行われた韓国との3位決定戦で8-6の八回、1死二塁で元阪神の呉昇桓から左翼席中段へ特大2ランを放ち降板させた。試合は10-6で勝利し、同国初の銅メダルを獲得。

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