阪神新助っ人・ミエセス 右翼任せろ 巨漢ボディーで激戦区殴り込み

 巨漢ボディーで“激戦区”に殴り込む。阪神の新外国人、ヨハン・ミエセス外野手(27)=前レッドソックス傘下3A=が27日、西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。岡田彰布監督(65)は正左翼手の本命にもう1人の助っ人野手、シェルドン・ノイジー外野手(28)=前アスレチックス傘下3A=を挙げる中、M砲は本命不在の右翼定位置奪取に意欲を示した。

 シルバーのスーツに身を包み、タイガースカラーのドレッドヘアーで会見場に足を踏み入れた。圧巻の風貌とは裏腹に右手をへそに据え、真摯(しんし)に一礼。ジャパニーズドリームをつかむべく、自ら激戦区参戦の決意を口にした。

 「(守備で)自信があるのはライト。ずっと守っていたのでライトかなと思う」。岡田監督は中堅に近本、正左翼手の本命にノイジーを挙げており、現時点で右翼レギュラーは白紙。前川、井上、ドラフト1位・森下(中大)ら多数の若虎がその座を狙う中、M砲も右翼定位置争いに名乗りを上げた。

 レッドソックス傘下3Aでプレーした昨季は出場60試合中、右翼で39試合、指名打者で21試合に出場した。身長185センチ、体重120キロの巨漢だが、「シーズンに向けてもう少し絞りたいけど、維持できる体重なので普通にできる」と体のキレに関しても心配無用。所用で甲子園を訪れていた指揮官は偶然、顔を合わせ「ええ体してんな、頑張れ」とエールを送り、「ライトもレフトもどっちでも守れたらいいけどな」と期待を寄せた。

 マイナー通算140本塁打を誇る右の大砲。21年6月2日には、球場左中間付近を走っていた貨物列車にぶち当てる場外弾を放っている。「(周りから)すごいパワーやなと言ってもらいましたし、自分の自信になった」と回顧。右中間、左中間の膨らみが大きい甲子園がホームとなるが、「しっかりコンタクトすれば遠くには飛んでいく」と怪力を自負した。

 会見後には甲子園室内練習場に足を運び、フリー打撃などで約1時間、計184スイングの打ち込みを行った。同時に打撃練習を行っていた大山らとも握手を交わすなどして積極的に交流。「さっきチームメートが“ミエちゃん”と呼んでくれた。すごくお気に入りです」とチーム内での新たなニックネームにも愛着を示した。

 「優勝に導けるようにやりたい」と背番号55。迫力満点ボディーで聖地を沸かし、“アレ”達成の使者となる。

 ◆ヨハン・ミエセス(Johan Mieses)1995年7月13日生まれ、27歳。ドミニカ共和国出身。身長185センチ。120キロ。右投げ右打ち。外野手。メジャー経験なし。マイナー通算140本塁打で外野は全ポジションで出場。22年は3Aで出場60試合、打率.271、12本塁打、35打点。21年東京五輪ドミニカ共和国代表で銅メダルに貢献。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス