読売テレビ小澤昭博アナウンサー 阪神・岡田監督は「選手の悩みによく気づく」

 18年ぶりの“アレ”を目指す岡田彰布監督(65)へのエール企画「アレが見たい」。第18回はプロ野球中継で岡田監督の解説で実況を担当するなど、指揮官の野球観に触れ続けてきた読売テレビ・小澤昭博アナウンサー(53)。公私ともに親交が深いからこそ知る、岡田監督の温かい人柄を明かした。

  ◇  ◇

 私と岡田監督の距離が縮まったのは、このコラムにも登場した阪神OB中谷賢平さんが営む居酒屋「KENPEI」でお会いしたことがきっかけでした。私が学生時代に体育会系ゴルフ部に所属していたこともあり、ゴルフ大好きの岡田監督と意気投合。今でもゴルフをご一緒させていただくのですが、年齢が1回りも違うのに飛距離で負けることもしばしばです。

 岡田監督は人情深くて温かいお人柄。私がアナウンサーとして思うような成長が出来ずに悩んでいた時期には「まだ(悩むほど)何もやってないやないか」と活を入れてくれました。私は本当にその通りだ!と発奮して、より一層の努力を心がけました。

 その後、2008年に日本テレビ系列に所属するアナウンサーを表彰する「NNSアナウンス大賞」のテレビ部門大賞を受賞することができた際には、「なんや、賞とったんか。よかったなぁ!!」と、私の家族と同じくらい喜んでくれました。岡田監督からは、人生の転機で温かい言葉をかけてもらってきたように思います。

 人情深いからこそ岡田監督は選手の悩みにもよく気づきます。前回指揮を執っていた時には、「試合後にコンビニで弁当を買って帰るのを見た。ちゃんと食事は出来てるんかな?」とか、「いつもとは違う手順で練習をしていたけど、何か悩みがあるんちゃうかな?」などと選手の心情をいつも気に掛けていました。選手だけじゃなく、周りの人との付き合い方も同じように温かい方です。

 大学はもちろんのこと、小・中・高校の仲間も大切にしていて、「俺が行ったらみんなが集まるきっかけになるやろ」と、同級生の方々との集いにもよく顔を出していました。東京では監督ご自身で開拓されたお店に連れて行っていただいたことも。阪神ファンがたくさん集まるお店だと大勢に囲まれて大変なのでは?と、こちらが心配するのですが、気にも留めずにぷらっと入って行きます。

 応援してくれるファンの方には分け隔てなく「ありがとう」と感謝し、向き合っていた姿が印象的です。岡田監督自身が一番の阪神ファンであり、ファンの気持ちを分かっていますから。

 岡田監督には、何よりも健康第一で“アレ”を目指してほしいです。本当にそれしかありません。それぐらい、阪神の監督は大変な仕事ですから。

 ◆小澤 昭博(おざわ あきひろ)1969年3月15日生まれ、53歳。神奈川県鎌倉市出身。明大時代はゴルフ部主将を務め、1991年にアナウンサーとして読売テレビに入社した。過去には「朝生ワイド す・またん!」のスポーツコーナーや朝の情報番組などを担当。現在はプロ野球中継、「声~あなたと読売テレビ~」などを担当する。

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