【新コーチに聞く・馬場敏史内野守備走塁コーチ(下)】もう後はメンタルの部分もある
岡田彰布監督(64)率いる、新生阪神の秋季キャンプが高知県安芸市で行われている。コーチングスタッフも一新された中、インタビュー企画「新コーチに聞く」の第4回は馬場敏史内野守備走塁コーチが登場。ここ数年、チームの課題とされる守備力について自身の見解なども明かした。
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-甲子園の秋季練習では、二遊間を入れ替えていたが、このキャンプはある程度ポジションを固定している。
「だいたいのメンバーは固定しているし、最近は渡辺諒と板山を三塁でちょっと練習をさせてますけど、これもできてくれればこちらとしてはもうけもんです。違うポジションの子が二つ、三つ守ってくれるとありがたい話ですからね」
-渡辺諒、板山は可能性があると考えて?
「当然、そうですね。誰かがいつ故障するかは分からないのでね。じゃあ次、誰が守れるんですかということも含めて、そうやってやっていった方がいいと思います」
-佐藤輝の三塁守備についてはどうか。
「まだまだ動き的にちょっと足を使って投げるとかがあんまりできていないので。どうしてもそう投げちゃうタイプだし、足をちっちゃく、早く使うスピード感のある動きをしてほしいということでね。そういうことも言いながらやっていかないといけないと。まだまだ(課題は)たくさんあります。足を使わない部分が多いので、スローイングをするとかそういうことを覚えたら、こうやってやりなさいよと言っていきながら、やらせていきたいですね」
-以前、話していた身体能力に頼りすぎないというところにも直結するのか?
「(打球の)正面に入っていいんじゃないかというところでもハンドリングでいっちゃうので、そこは足を使いなさいと前も言ったことがありますし、今も話しています」
-取れるアウトを確実に取ることが先決。
「そうですね。投手が打ち取った打球を確実にアウトにするということがまず大事なことなので、その積み重ねが守備面で信頼されるとも思うので。そういうところからミスをなくしていかないといけないですよね」
-阪神は守備が課題と長年言われてきた。
「見た感じではそんなに悪い守備ではないと思うので。もう後はメンタルの部分もあるでしょうしね。今年、あんまり試合を見ることはできなかったですけど。僕が見る限りでは、そんなにミスをするようなというのはなかったんですけど。来年に限っては佐藤輝を固定したり、ショートをあの2人(小幡、木浪)にしたり、セカンドに中野がいたりとね。またポジションも替わっちゃうので、そこは、メンタルの部分も出てくるかなという気はしますけどね」