「阪神秋季キャンプ」（２日、安芸）

　へとへとになった体が充実の証しだ。初の秋季キャンプ。阪神・村上頌樹投手（２４）は、生き生きとした表情で初日を振り返った。

　「今いい感じに投げられているので、これを継続していきたい」

　投手陣は第２クールまで、個別練習以外のブルペンでは直球のみを投じる方針。フェニックス・リーグから直球の向上に取り組んできた右腕にとってはうってつけの機会だ。「球の強さも出てきた」と早速、手応えを感じつつある。

　その中で「新しい感覚」と話すのは、岡田監督が今秋に投手陣に課した外角高めへ投じる意識。スピン量の増強が目的で「今まで低め、低めにと言われてきた。高めは強い球が行きやすいので、この感覚を持って次は低めに投げられるようにしていきたい」と感覚を染みこませていく。

　ブルペンで８０球を投じ、視察した指揮官からは「ボールに力があるよな」と評価を受けた。「名前を挙げてもらってうれしい。ずっと印象に残る投手になれるように投げ込みたい」と村上。飛躍の３年目を迎えるべく、猛アピールする。