甲子園に引退決断・糸井の登場曲響く 佐藤輝らが早出特打 スーツ姿の本人も登場

引退会見後、甲子園を訪れ、佐藤輝らと笑顔で話す糸井
 後輩から送られた花束を手に、佐藤輝と抱き合う糸井(撮影・田中太一)
 引退会見であいさつする糸井(左)を見つめる佐藤輝(撮影・田中太一)
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 「阪神-広島」(13日、甲子園球場)

 全体練習が開始される前、佐藤輝らが早出の特打を行う甲子園にSMAPの「SHAKE」が流された。

 この曲はこの日、引退会見を行った糸井が長らく登場曲として使用していた曲で、歌詞の「二人ならやれるや~」の部分をファンが「糸井ならやれるや~」と替え歌で合唱することが恒例となっていた。

 現役を退くことが決まった大先輩のテーマ曲が流れる中、近大の後輩でもある佐藤輝は黙々と打ち込んだ。

 その後、引退会見を終えた糸井がスーツ姿でマスクを着用してグラウンドに登場。コーチ陣や中野、島田と言葉を交わした後、トレーナーや打撃投手ら関係者にあいさつしながら、外野の芝生の感触を味わうかのようにセンター、ライト付近を歩いた。

 糸井はこの日の会見で「(決断理由は)たくさんありますけど…。みなさんが超人、超人って呼んでくれましたけど、もう超人ではないのかなと感じましたし、それは冗談で。この2、3年はやっぱり、自分の中で引退っていうことは常に頭にありました。成績もそうですし、打席での感覚だったり。周りから見てるよりかは、自分で感じることの方が、ちょっと誤差というのは感じてました」などと吐露。「(若手へ)アドバイスして、試合でホームランとか打っているのを見て、本当に心の底から自分の事のように嬉しかった。それっていうのは選手じゃないのかなと自分自身、それを感じました」とも明かしていた。

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