阪神・近本、先制V撃 2安打2打点!連日安打量産「チームの流れがいい」
「DeNA1-8阪神」(15日、横浜スタジアム)
コンパクトなスイングで、逆方向へはじき返した。打球は想像以上の伸びを見せると、左翼・宮本の頭上を越えた。阪神・近本が二回に決勝の2点二塁打を放った。猛攻の口火を切り、2安打2打点で大量得点での連勝を呼び込んだ。
チームとして今季初となった、2試合連続2桁安打での勝利。そこに貢献したのが、リードオフマンのバットだ。初回は四球を選んで出塁し、迎えた二回2死二、三塁の好機で、期待に応えた一振り。「ウィルカーソンがきっちりバントを決めて回してくれましたし、何としても先制点を取りたいと思っていました」。右腕の犠打成功で、気持ちもより高ぶっていた。
この一打をきっかけに東を攻略。前回4月20日の対戦では、7回無失点に封じられた相手を3回でマウンドから降ろした。これで、相手先発が左腕の試合では3勝目。ここまで苦しんできた中、チームとして左腕への苦手意識を払しょくしていきたい。
今カードは2試合で計24安打、17得点。今季は得点力の低さに悩まされている中で、理想的な攻撃ができた。「チームの流れがいいからじゃないですかね」と近本。「個人というよりも、チームがしっかり仕事ができていると思うんで」と手応えを口にする。
自身も14日は猛打賞、この日はマルチ安打で打率は・271に。ただ、シーズン中は数字に目を向けることはない。「あくまで自分のやることがしっかりできるかどうか」と内容だけに意識を置く。それが入団以来、レギュラーを張り続けられている理由だ。
交流戦まで残り6試合。一つでも借金を減らして臨みたいところ。「まあ、頑張っていきます」。横浜でつかんだ波に乗って、白星を重ねていく。