【佐藤義則氏の眼】今の阪神にどっしり構えた野球はいらない
「ヤクルト3-11阪神」(24日、神宮球場)
阪神・佐藤輝の状態が上がってきた。初回の一発は完璧な当たりで、四回もいい安打を打ったが、注文をつけるとすれば六回と八回の空振り三振。今後はより厳しい攻めも受けることになると思うが、打ちたい気持ちばっかりでなんでも振りに行って三振するパターンは避けないといけない。ボール球を振っていると打撃も徐々に崩れていく。我慢して四球を選んで後続につなげることも中軸の役割だ。
つながりを欠いていた打線が大量得点。不振の糸原が2安打したり、中野も固め打ち。山本、小幡ら途中出場した選手も試合の流れに乗って打てたことも良かった。こういう攻撃ができればチーム全体に勢いがついてくる。
ここまで落ち込んだ以上、どっしり構えた横綱のような野球をやっても仕方がない。足のある選手も多いのだから、走者が出たら失敗を恐れず、積極的に仕掛けていくことも必要だ。そうすれば相手のミスも誘うことができる。1試合最低でも5点を取るつもりで戦ってほしい。この試合がそのきっかけになればいいのだが。
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