岡義朗氏が阪神・佐藤輝の成長を分析「いいアイデアだった」内角直球一閃の今季初弾に

 勝利を喜ぶ佐藤輝(8)ら阪神ナイン(撮影・高部洋祐)
 勝利を喜ぶ佐藤輝(中央)ら阪神ナイン(撮影・高部洋祐)
 1回、1号2ランを阪神・佐藤輝(撮影・飯室逸平)
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 「阪神4-0DeNA」(5日、甲子園球場)

 阪神、広島、オリックスでコーチを歴任したデイリースポーツ評論家・岡義朗氏が、本紙の解説を務めた。チームが開幕からの連敗を9で止め「打つべき人が打ち、守るべき人が守ったゲーム」。その中でも初回に佐藤輝が放った1号2ランについて「良いアイデアだったんじゃないかな」と評した。

 「去年から見てきても、内角の速いボールにどう対応していくかがテーマの一つだったと思う。初回のホームランは狙ったように見えた。狙って完璧に打ち返したよね。きれいに捉えないと、なかなか甲子園のライトスタンドには届かないからね」。2死一塁で迎えた初回の第1打席、ロメロが投じた内角直球に対し、“待ってました”と言わんばかりに一閃した。

 打球はグングン伸びて右翼席へ。貴重な追加点を1号2ランでたたき出した。この姿勢を岡氏は「良いアイデアだったんじゃないかな」と評した上で「インサイドへの対応というのはいろいろあると思うけど、思い切って狙って打ってみるのも一つの手。狙っていくことで相手にプレッシャーもかかるだろうし、弱点というのはそう簡単に克服はできない。よく『自然と体が反応しました』というのは、なかなか弱点のところではできない。だから意識を置くことで、狙うことで弱点を消すという考え方もある」と効果を明かす。

 さらに「第4打席の内容も非常に良かった」と岡氏。八回先頭の場面、DeNAバッテリーは3球目まで徹底して懐を攻めてきた。カウント1-2と追い込まれたが、4球目の浮いたフォークをコンパクトに左前へはじき返した。

 「インサイドを攻められてもしっかりとボールを見ていたという印象。それで追い込まれたらコンパクトに逆方向へという意識でレフトに持って行った。初回にインサイドを狙っていったことも含めて、これは駆け引きの部分だよね。これを続けていければ率も残せるだろうし」と岡氏。「どんなに良いバッターでも弱点は必ずある。どのコースでも反応で打てれば、自然と対応できればすごい数字が残るでしょ。だから狙うこと、意識を置くということは重要だと思う。そういう意味でも佐藤輝はナイスアイデアだったんじゃないかな」と語った。

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