ヤクルト・山田が通算250号 球団初の20代で達成 節目の一発でサヨナラ勝ち導いた

 6回、通算250号となる勝ち越しソロを放つ山田(撮影・高石航平)
 延長10回、サヨナラ打を放ち手荒い祝福を受ける村上(中央)
 お立ち台でガッツポーズを決める村上(左)と山田
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 「ヤクルト3-2DeNA」(2日、神宮球場)

 不振にあえいだヤクルトの中軸2人の意地が、今季の神宮初勝利へと導いた。まずは3番・山田哲人内野手だ。同点の六回。先頭でDeNA先発・大貫のスプリットを捉えた一打が左翼席へ消えた。

 「追い込まれていたけど、出塁することを意識してコンパクトに打った。いい角度で上がってくれた」。開幕から結果が出ない中、ここぞの場面で見せた一発は史上66人目となる自身通算250号。球団初の20代での達成となった節目の勝ち越し弾が、4連敗中のチームの空気をも変えた。

 同点に追いつかれて延長戦に突入も、延長十回無死一塁で山田が遊撃への内野安打で続き、そして同じく不振に苦しんでいた4番・村上。DeNA5番手・ピープルズから右翼フェンス直撃のサヨナラ二塁打を放った。

 「自分の中では入るかなと思ったんですけど…もうちょっと頑張ってご飯を食べます」とおどけた村上は安どの笑みを浮かべた。そして節目の一発を放った山田も、この一打に大きな刺激を受けた。

 通算250号を「スゴくうれしい」とした上で「僕も(村上に)負けないように切磋琢磨(せっさたくま)して勝利に貢献したい」と話した。村上も「2人で勝ち試合を作れた。今日を機に2人で頑張っていきたい」と思いを新たにする。互いに高め合い打線を支える2人。目指す連覇へ最高の1勝となった。

 ◆通算250本塁打 ヤクルト・山田内野手が2日のDeNA(2)戦(神宮)の六回に大貫から今季2号ソロを放って達成。プロ野球66人目。初本塁打は12年8月10日の巨人戦で内海から。

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