「ウエスタン、阪神０－２オリックス」（２日、鳴尾浜球場）

　納得の投球からは程遠い。それでも、相手を支配した。新型コロナウイルス感染で離脱していた阪神・青柳晃洋投手が、ウエスタン・オリックス戦（鳴尾浜）で実戦復帰。四回から２番手としてマウンドに上がり、２イニングを無安打無失点と完璧に抑えた。

　「右バッターの外の真っすぐが中に入ってしまったりとか。意図したボールじゃないボールがいってしまうことが多かったです。結果２イニング抑えましたけど、結果が良かっただけで。まだまだだなという感じでした」

　四回の先頭・来田を高寺の失策で出塁させたが、後続をピシャリ。五回は難なく三者凡退に仕留めた。無四球３奪三振。全球種を投じ、直球の最速は１４３キロ。「ツーシームを（右打者の）インコースにしっかり投げ切れた」と収穫もあった。

　平田２軍監督は「次は長いイニングを投げて、あとは１軍の判断になると思う」と今後の方針を説明。早ければ、今月中旬にも１軍復帰できる見通しだ。

　矢野阪神は開幕から泥沼の８連敗中。先発投手陣も打ち込まれている。昨季リーグ２冠に輝いた右腕は「呼んでいただけるのであれば、いつでもいける状態にしたいと思います」と表情を引き締めた。一日でも早く１軍に戻り、チームを救う。