「ウエスタン、阪神１－５ソフトバンク」（２９日、鳴尾浜球場）

　阪神・西純矢投手（２０）がウエスタンで今季初登板初先発して５回２安打無失点。昨年の秋季練習から取り組んでいる腕の振りをコンパクトにした新フォームで好投し、「ランナーを出しながらも粘って投げられた」と手応えを口にした。

　鋭い腕の振りから次々と白球を投げ込み、危機をしのぎきった。毎回出塁を許し、得点圏に３度も走者を置きながらも無失点。「（力は）７割で（リリースの）タイミングを合わせることを意識した」と緊迫する場面でも力むことなく、５奪三振をマークした。

　５四球を与えたが、フルカウントから低めの際どいコースにフォークを投じるなど強気な投球を披露。「攻めた結果の四球だったので、（投球の）質も変わってきた」と前向きに捉えた。平田２軍監督も「直球に力が出てきたし、楽しみになってきた」と称賛した。

　開催中のセンバツでは広陵に所属する弟・凌矢外野手（３年）が、１回戦の敦賀気比戦で、代打で２点適時二塁打を放った。「よく頑張った」と喜び、「自分も頑張らないと」と刺激を受けた。

　「５回では少ないので７回以上投げていかないと」と次回は球数を減らすことをテーマに設定。課題を一つずつ克服し、成長を遂げていく。