阪神・小幡 猛打ショー!開幕遊撃オレだ 「考えすぎず」課題の打撃で2打点猛アピール

 「オープン戦、阪神2-2巨人」(13日、甲子園球場)

 開幕ショートはオレに任せろ!「9番・遊撃」で出場した阪神・小幡竜平内野手(21)が3安打2打点の大暴れ。守備に定評のある若虎だが、光ったのはシュアな打撃。木浪や2軍調整中の中野らと正遊撃手争いを繰り広げる中、猛アピールに成功した。

 「すごくうれしい気持ちはあります。打席の基本はシンプルに(配球を)考えすぎず、来た球を打つことをイメージしてました」

 特に価値ある一打だったのは、1点を追う七回2死一、二塁の第3打席。フルカウントから戸田が投じた内角低め147キロ直球をガツン。完璧に仕留めた当たりは左中間を深々と破る長打となり、楽々と2者が生還した。

 次打者が近本だったことで、楽な気持ちで打席に向かうことができたという。「打った瞬間はいい音がしたという感じだったので、いいところに飛んでくれました」。自然体が好結果を生んだ。

 チームが4安打しかできなかった相手先発でドラフト3位・赤星(日大)からはマルチ安打。宜野座キャンプから帰阪後、北川1軍打撃コーチと打撃の修正を図ってきたが、「悪いところは変に考えすぎること」と指摘されたという。

 打ちたい気持ちが先行して、結果が出なかった日々。同コーチからの指摘を受け、打席の中での割り切る姿勢を大切にしており「今日を機に、考え方も少しずつ変わっていけたら」と確かな手応えをつかもうとしている。

 井上ヘッドは「小幡がポンポンと打った。今日、すっからかんでポロンポロンやってたらちょっと中野を呼ぼうとなったと思うよ」と言及。15、16日のソフトバンク戦(ペイペイ)での中野合流を阻止した形となった。

 開幕ショートを視界に捉えつつある。「本当にアピールして目立つだけ。競争に勝てるように」。高卒4年目、21歳の目は本気だ。

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