阪神・梅野 正捕手譲らん!“梅ちゃんバズーカ”さく裂 バットでも貫禄の適時二塁打

 3回、素早いスローイングで三塁走者の大盛を刺す梅野(右、打者・西川)=撮影・飯室逸平
 4回、左越えに適時二塁打を放つ梅野
 4回、左越えの適時二塁打を放ち、送球間に三塁へ滑り込む梅野
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 「オープン戦、阪神10-3広島」(8日、甲子園球場)

 正捕手は譲らない。守って、打って、阪神・梅野が貫禄を示した。「自分のやれることをしっかりやって、ベストな状態でシーズンに入れるように」。オープン戦は残り9試合。万全の状態に仕上げて、まずは6年連続の開幕マスクを手中に収める。

 最初の見せ場は1点を先制した直後の三回1死二、三塁。三走・大盛のリードが大きいと見るや、西勇のボールを捕球した後に迷わず三塁へ腕を振った。「隙さえあれば狙ってやろうと思って。(大山)悠輔とアイコンタクトでうまいことできました」。“梅ちゃんバズーカ”で補殺に成功。ピンチの芽を摘み、矢野監督も「ナイスプレー」とうなった。

 好調のバットでは1点リードの四回2死一塁で床田の内角球を振り抜き、打球は左翼後方へ。「一発で引っ張れるボールをコンタクトすることができたので。結果としても良かったし、スイングも良かったのかな」と梅野。適時二塁打で満足せず、中継プレーの隙を見て三塁まで陥れた。

 ここまでオープン戦5試合に出場して10打数4安打の打率・400。キャンプ中から藤井康1、2軍巡回打撃コーチ直伝の4スタンス理論を取り入れ、手応えを感じている。理想は大技小技なんでもできる「いやらしいバッター」。まだまだ、もっと高みにいける。

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