阪神・高寺 遊撃争い!オレもいる 1軍キャンプ最年少19歳が猛アピールの二塁打

 「練習試合、楽天3-3阪神」(19日、金武町ベースボールスタジアム)

 阪神・高寺望夢内野手(19)が19日、練習試合・楽天戦(金武)に途中出場し、1打数1安打1四球と結果を残した。遊撃のレギュラー最有力だった中野が不在の1軍キャンプで、木浪、熊谷、小幡、遠藤らと繰り広げる定位置争い。1軍キャンプ最年少の19歳が、生き残りへ価値あるアピールを見せた。

 持ち前の非凡な打撃を見せつけた。高寺が先輩との定位置争いにおいて、大きなアピールに成功した。

 四回の守備から途中出場。六回だった。ライバルの木浪、小幡が倒れ、2死走者なしで打席へ。左腕・藤井の1ボールから真ん中高めの直球を一閃(いっせん)。打球が左翼手の頭上を越えていった間に、快足を飛ばして二塁へ到達した。

 「しっかり打つべきボールを、逆方向で左ピッチャーから打てたので良かったなと思います」

 八回も無死一、二塁から木浪、小幡が凡退した後、粘って7球目に四球をもぎ取った。得点には結び付かなかったが、選球眼としぶとさを印象づけた。「しっかり変化球を見極めて、追い込まれてもファウルを取れて、良い打席だったかなと思います。フォアボールを取れるバッターにもなりたいので」と納得の表情で振り返った。

 ここまで紅白戦を含めた実戦5試合に出場して、10打数4安打。打席数が少ない中でも存在感を見せている。2年目で抜てきされた1軍キャンプで、「1軍の監督、コーチの前で実際に見てもらっているので。そこで、できるっていうところを毎試合、アピールしたいと思います」とさらなる成長を目指す。

 井上ヘッドコーチは「沖縄にいる期間があと約10日という中で、どういったパフォーマンスを見せるか。なおかつ、(2軍キャンプ地の)高知県に爪を研いでいる選手もいるわけだから。開幕1軍に残れなかったとしても、(また1軍に)呼んでみようかっていうようなものを作るのがキャンプって思えば、まだまだアピールは続くし」と若手のさらなる奮起に期待を寄せた。

 キャンプ中に予定される対外試合は残り4試合。「結果でアピールしていきたいと思います」と高寺。この勢いで、爪痕を残し続ける。

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